天体情報

天体情報：プレセペ星団（M44）

プレセペ星団
2008/05/21 05:13
いま、火星が接近中のプレセペ星団は、かに座の甲羅の部分にある散開星団（Ｍ44）で、かに座で一番有名な天体です。
肉眼ではモヤモヤとした小さな雲魂に似た見え方をしますので、昔は人魂のようだと恐れられたそうです。もちろん、魂でもなければ雲魂でもありません。双眼鏡で覗けば、そこに無数の星々を見ることが出来ます。
　プレセペ星団は、地球から５２５光年の距離にある実直径１３光年の６００個ほどの恒星の大集団です。これらの星は、みな３億年ほど前に誕生した若い星々ですので、青白い星が多く見られます。プレセペ星団が星の集団であると、初めて発見したのは、ガリレオ・ガリレイでした。そのとき、ガリレオは手製の望遠鏡で３０個ほどの星を数えています。最近の望遠鏡の性能は、ガリレオ時代には考えられなかったほど進化し、安価にアマチュアの手に入るようになっています。おそらく、皆さんのお手持ちの望遠鏡では、４０*７０個程度の星は数えられるのではないでしょうか。接近中の火星とあわせてご覧下さい。


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火星、プレセペ星団（M44）に接近
2008/05/20 00:33
今週、火星がゆっくりとプレセペ星団を横切っていく姿を楽しむことができます。
明るすぎる月光が邪魔ですが、ぜひご覧下さい。


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　　　　　　γ○ 19日（火星）

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　　　　　　　　　　　　　　* ○η

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　　　　　　 　*：：：：プレセペ星団

　　　　25日*　：：：：



　　　　　δ○

　　　　　　　　　　　　　　　○θ



かに座プレセペ星団を横切っていく火星（5月19日-25日 * 印）

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天体情報：土星

土星　まもなく環が消失
2009/01/28 01:38
土星が見頃を迎えています。
土星は、今しし座の尻尾付近、乙女座との境界に近いあたりにあって、21時過ぎに東の空に昇ってきます。（夜半には見頃となります）
有名な土星の環は、小さな氷の塊などでできており、横幅は立派な広がりを持っているのですが、あまり厚みがありません。そのため、環を真横から見る位置に地球が来ると、見かけ上「環が消失」します。
消失は約15年に一度見られるのですが、ちょうど今年が消失の年で、8月11日、9月4日、9月19日に見えなくなってしまいます。
環が消えるまであと半年。それだけに、今、環は非常に薄くなって見えています。望遠鏡を持っている人は、今後、環がどのようにして「消えていく」のか、じっくり観察してみるのも良いでしょう。


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